うすかわ饅頭
甘くないまんじゅうがあってもいいのではないか
「甘くないまんじゅうがあってもいいのではないか」 こんな発想が儀平じいさんの若かりし日の心を燃やした。味が気に入らなければ、どんどん串本の海へ捨てた日もあったという。味に賭けたすさまじい男の心意気である。
「まんじゅう一生」これは儀平さんに贈る言葉。それだけに儀平さんのまんじゅうを作っている時の顔がまた素晴らしい。目が輝いていて少年の顔をする。無心という美しさである。味はそんな美しい心が作り上げる。
今では紀州の串本に「うすかわ」ありと知らない人はいないがもともとは地元の人がうまいから買い、 うまいから人にもあげたくなり、貰った人はうまいから買いに行く。こんな優しい心から心に運ばれていったのであろう。ひとつ、ふたつ、みっつと思わず手の出る「うすかわ」のうまさは、儀平じいさんの無心を受け継いで味が生きている。
随筆家 梅田 恵以子
「あん」からすべて手作り 儀平だけの百年の味
手作りでしか、この餡は作れない。
先代がこだわり続けた「甘さをおさえた餡」。甘いだけのあんではない、儀平だけの百年のこだわりの餡。
職人の手で一つ一つ作りられ、蒸しあげた「うすかわ饅頭」は、ふわっと酒の香りのする皮から薄墨色の餡がのぞき、口に入れると抑えた甘さの奥に深い味わいがある。
国産の小豆にこだわり、厳選された材料のみを使用。保存料等を一切使用していないため雑味がなく、豆本来のおいしさを最大限引き出し、甘さをおさえた儀平だけのこだわり「あん」。
あんの味を決める煮熟。データでは計りきれない長年の経験で熟成された職人の感覚は、季節によって変化する「あん」の癖をすべて把握し、風味・色・舌ざわりすべて最高の「あん」を作り続けています。
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第二十回全国菓子大博覧会において「うすかわ饅頭」が最高賞である「名誉総裁賞」を受賞いたしました。
全国菓子大博覧会は日本の地方博覧会のひとつで、和菓子を中心に、洋菓子・スナック菓子等も含めた日本最大の菓子業界の展示会で品評会も行われることから「和菓子のオリンピック」と呼ばれている。
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食生活ジャーナリスト「岸 朝子」さん著書「全国五つ星の手土産」に掲載されました。
ふわっと酒の香りのする皮から薄墨色の餡がのぞき、口に入れると抑えた甘さの奥に深い味わいがある。保存料は一切配合していないので2~3日しか日持ちはしないが、それだけに安心なお菓子として信用され、人々に深く広く愛され続けている。
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うすかわ饅頭が「プレミア和歌山」に認定されました。
プレミア和歌山 温暖な気候風土と悠久の歴史が育んだ和歌山のかけがえのない財産 安全・安心を基本に、幅広い分野で優れた県産品を“和歌山らしさ”、“和歌山ならでは”の視点で推奨する「和歌山県優良県産品(プレミア和歌山)推奨制度」を制定いたしました。